登録事務所・弁護士

東京ディフェンダー法律事務所

弁護士赤木竜太郎

■略歴

2011年3月  一橋大学卒業
2013年3月  一橋大学法科大学院卒業
2013年9月 司法試験合格
2014年12月    弁護士登録 弁護士法人中村国際刑事法律事務所入所
2018年9月  弁護士法人中村国際刑事法律事務所退所
2018年9月  東京ディフェンダー法律事務所入所

■インタビュー

Qどのような刑事事件を担当してきましたか

様々な種類の事件に関わってきました。万引き,痴漢,盗撮,交通事犯,薬物犯といった身の回りの事件から,殺人,放火,強盗といった重大事件,重大な少年事件などです。汚職事件や経済事犯の弁護にも関わる機会も何度もありました。
特に力を入れてきたのが裁判員裁判ですが,裁判官のみで行われる公判でも,常に全力投球を心がけています。

Q特にどのような分野に関心を持っていますか

裁判員裁判のうち,半分以上は罪を犯したこと自体に争いはなく,被告人の方の刑の重さが争点となる事件です。このような量刑のみを争う事件で,どのような弁護戦略が効果的なのか,どうすれば重すぎる刑を回避することができるのか,裁判員の感情に訴えかけるだけでなく,論理的に弁護人の意見を受け入れてもらうためには,どのような技術を駆使するべきなのか,日々試行錯誤を繰り返しています。
また,捜査段階で安易に勾留がなされることに関して,強い問題意識を持っています。現在でも起訴される前から,勾留により通算20日以上も身柄を拘束される事案が圧倒的に多いというのが現状です。裁判官の感覚が,社会常識とかけ離れてしまっているのではないか,と思うケースも決して少なくありません。安易に勾留を決定させることがないよう,弁護人が根気強く裁判官を説得し,徹底的に争うことは非常に重要だと思います。

Q刑事弁護に取り組むのはなぜですか

冤罪が疑われている事件で,無実の方が刑罰という重大な人権侵害を被らないためには,弁護人の働きが重要であることは当然のことと思います。さらに,やったことに争いがなく,刑の重さのみが争われている事件であっても,誰かが全身全霊を持って被告人の肩を持つ,ということがなければ,バランスのとれた適切な判決は生まれません。物事を一面的にとらえないでほしい,この人をそこまで強く非難するのは間違っている,このようなメッセージを弁護人が発し続けることも,正しい刑事裁判を支えることにつながると思います。ですから,気取った言い方になるかもしれませんが,弁護人がどの事件でも全身全霊を尽くすことは,依頼者の方の利益になるだけでなく,社会のためにもなることだ,という意識で日々仕事をしています。

Q刑事事件の相談を受ける上で心がけていることはありますか

依頼者の方のお話を丁寧に聞くということです。最初は些末に思えた細かい事実なども,振り返ってみると,とても重要だったというようなことはしばしばあります。依頼者の方のお話を伺う中で,どのような事件像を提示すべきか,というアイディアがひらめくこともあります。ですので,先入観を持たずに,率直にお話を伺うということを心がけています。
また,見通しや対策についてアドバイスを求められた場合には,「明確に」かつ「率直に」お伝えするようにしています。「明確に」というのは,「〇〇という選択をしたら△△となるかもしれない。一方で●●という選択をしたら××となるかもしれない」という伝え方で終わるのではなく,「〇〇という選択をすべきだ」という結論を,その根拠と共にはっきりと伝えるということです。仮に結論を導く上で迷いがあった場合は,その点も詳しくご説明をして,依頼者の方に最も効果的で,かつ後悔しない選択をしていただけるよう心がけています。そして,仮に厳しい見通しであっても,「率直に」お伝えすることにしています。甘い見立てが命取りになることもあります。プロフェッショナルとして,様々な要因を冷静に評価し,その上でベストの方針は何か,徹底的に考え抜くということを意識しています。