弁護事件例

2016.06.17 【強盗・恐喝】強盗

取引先のトラックを奪ったとして強盗罪で逮捕された依頼人3人がいずれも不起訴処分となった事例

不起訴
捜査弁護
示談

事案の紹介

 依頼人ら3名は会社の社長と関係者2名でした。別の会社に対して、相当額の売掛金がありました。しかし、当該会社の社長が逃げてしまい、売掛金を回収できずにいました。その中で、当該社長がいるのを見つけた際に、トラックを奪ったとして強盗罪で逮捕されました。

弁護活動

 逮捕直後に、私選弁護人として当事務所の弁護士3名で活動しました。
 事件があったことは間違いがなさそうでしたが、依頼人の話を聞くと、この事件が強盗罪に当たるかは相当に疑問のある内容でした。そこで、依頼人らには、強盗罪と認定されないよう、取調べにおいて注意すべき点を助言しました。
 さらに、被害者とされる相手と交渉しました。相手には代理人がつき、最初、相当に高額での示談を申し入れてきました。
 到底受け入れられる内容ではなかったため、今度は検察官と密に交渉をし、本件が強盗罪に当たらないこと、相手側から高額の示談金を要求されていることなどについて話し、意見交換を行いました。
 これをもとにさらに相手側と交渉をし、当初相手側が提示していた金額の20分の1の金額で示談を成立させました。示談成立の日、事件は不起訴となって依頼人らは釈放されました。