弁護事件例

2016.05.16 【殺人】殺人未遂

殺意を争い正当防衛を主張した殺人未遂事件

不起訴
捜査弁護
否認

事案の紹介

先に相手から首を絞められるなどしたのに対し,身を守るためにとっさに掴んだ布で首を絞め返すなどした行為について,殺人未遂として逮捕された事件です。

弁護活動

ご本人は,相手から首を絞められたので,自分の身を守るためにとっさにやった行為で,殺意を争い,正当防衛が成立する事案でした。
しかし,取調べを行った警察官は,殺意はあったなどと追及しご本人の認識と異なる供述調書を作成しました。
弁護人からは,警察官の取調べが違法でありこうした取調べを即刻中止するよう苦情申し入れを行いました。
また勾留理由開示請求を行い,こうした違法な取調によりご本人の認識と異なる供述調書が作成されていることなどを主張しました。
その結果,不起訴処分となって,殺人未遂の罪で起訴されることはなくなりました。