事案の紹介
依頼人は、共犯者数名とともに、出会い系サイトで知り合った男性から金銭を強奪しようと考え、男性を呼び出し、暴行を加えて金銭を奪ったと疑われ、強盗傷人罪で逮捕されました。
弁護活動
逮捕後、勾留されてから、国選弁護人として事件を受任しました。
依頼人は女性でした。依頼人は一貫して無実を訴えていました。出会い系サイトを利用していたことは事実だけれど、お金を奪う目的もないし、事件があったとされる時間帯も別の場所にいて共犯者が何をしたかは知らないという主張でした。
依頼人は若く、捜査機関の厳しい取調べに耐えられるか不安がありました。そこで、取調べにおいて依頼人が虚偽の自白をしてしまわないよう、黙秘権を行使することを助言しました。そして、連日の取調べで黙秘権行使を捜査機関が妨害しようとしてきたため、ほぼ連日にわたり接見をし、その都度、黙秘権の行使が最善であることを助言しました。そして、勾留に対する準抗告、勾留理由開示請求など、依頼人の利益になると思われるほぼすべての手段を尽くしました。
結果、依頼人は、捜査機関の取調べ等に負けることはありませんでした。
依頼人は、嫌疑が不十分であるとして、勾留２０日目に釈放され、不起訴処分となりました。