弁護事件例

2021.03.19 【その他】器物損壊

心神喪失の主張が認められ無罪判決が言い渡された事案(器物損壊)

無罪
一部無罪

事案の紹介

店舗内の備品や商品に火を付けた事案

弁護活動

依頼者(女性)は、過去に虐待歴があり,PTSDの持病を有していましたが、捜査段階で実施された簡易鑑定ではその影響が正しく評価されていませんでした。
弁護人は、PTSDの症例に詳しい精神科医を鑑定人としたうえで、改めて正式な鑑定を行うよう裁判所に請求し、これが認められました。
本件は,3件の器物損壊行為で起訴されており,検察官は、いずれの事件でも完全責任能力が認められると主張していました。
判決は,1件について心神耗弱を認め、2件について心神喪失を認めて無罪判決を言い渡しました。