弁護事件例

2017.05.02 【薬物事件】覚せい剤密輸

覚せい剤の密輸事件で、黙秘の方針をとり、不起訴処分となった事件

不起訴
捜査弁護
否認

事案の紹介

知人の入国手続きを手伝ったことにより、覚せい剤密輸の共謀があったとの嫌疑を受けて逮捕・勾留されたが、完全黙秘を貫き、釈放され、不起訴処分となった。

弁護活動

担当弁護士は、国選弁護人として受任しました。

依頼者(40代 男性)は、仕事で知り合った知人から、海外に入国する際の手続きを手伝ってほしいと頼まれ、パソコンを使って必要な申請を行ってあげたことがありました。
それから数か月以上経過した後、突然依頼者は、その申請手続きをしてあげたことが、覚せい剤密輸の共謀にあたるとして、逮捕・勾留されてしまいました。
依頼者は、自分がどうして逮捕されるのかわかりませんでしたが、捜査機関から、知人が覚せい剤を密輸しており、依頼者もそれを継続的に手伝っていたのではないかという疑いをかけられ、連日取調べを受けることになりました。
弁護人は、連日接見に行き、完全黙秘をするようアドバイスを続けました。また、捜査機関は、本来認められていない「余罪」の取調べを続けていたことから、そのことに対する抗議を行いました。
依頼者が、最後まで黙秘を続けることができたこともあり、勾留満期に釈放され、その後不起訴処分となりました。