弁護事件例

2016.06.26 【交通犯罪】危険運転致死

起訴直後に保釈決定が得られた危険運転致死傷事件

裁判員
保釈

事案の紹介

 自動車を高速度で走行させてカーブを曲がりきれずに事故を起こし,同乗者4名のうち1名を死亡させ,3名に傷害を負わせた危険運転致死傷事件

弁護活動

 依頼人は,20代前半の男性で,普段は真面目に働いている人物でした。
 車が趣味で,友人達を同乗させた際にスピードを出しすぎて事故を起こしてしまったという事件でした。
 依頼人は,事件当初は逮捕されていませんでしたが,半年以上経って逮捕され,その後に20日間勾留されました。
 弁護人は,起訴直後に保釈請求を行いました。被害者の方が亡くなっている重大事件であり,保釈請求が認められない可能性も懸念されました。そこで,弁護人は,保釈請求に当たり,過去に同種の事例等で保釈が認められた例を集め,添付資料として裁判所に提出しました。また,依頼人の両親にも協力してもらい,身柄の引受を約束してもらいました。
 その結果,依頼人は,起訴後すぐに保釈され,身柄が解放されました。
 その後,裁判までの間には半年以上の期間を要しましたが,その間,自宅で落ち着いて裁判の準備をすることができ,弁護人との打合せも十分に行うことができました。
 裁判の結果は,検察官の懲役5年の求刑に対し,懲役3年6月の刑が科される判決となりました。