弁護事件例

2016.06.26 【殺人】殺人未遂

黙秘を貫くことで不起訴となった殺人未遂事件

不起訴
捜査弁護
釈放

事案の紹介

知人が被害者をナイフで刺し殺そうとした事件について、依頼者が知人との共謀を疑われ、殺人未遂罪の共犯として逮捕・勾留された事例。

弁護活動

担当弁護士は、国選弁護人として受任しました。

依頼者は、自分の後輩が、金銭トラブルが原因で被害者をナイフで切りつけた事件を起こしたことについて、後輩と共謀(犯罪を行うことの話合い)していたことを疑われ、共謀共同正犯として、逮捕・勾留されました。

弁護人は、依頼者に対して、黙秘を指示しつつ、連日接見に行き、取調で何を聞かれているかについて確認するという対応を続けました。また、捜査機関に対し、取調状況の録音・録画を徹底するよう申し入れを行いました。
取調官は、依頼者に対して、一緒に逮捕した後輩が供述しているらしき内容をちらつかせるなどの「揺さぶり」を行うこともありましたが、依頼者は、黙秘を徹底して続けました。

その結果、依頼者は、20日間の勾留延長満期を待たず釈放され、不起訴処分となりました。