弁護事件例

2016.06.17 【】

早期保釈が認められ、執行猶予付き判決となった事件(危険運転致傷)

執行猶予
保釈
示談

事案の紹介

飲酒運転で他人の自動車に衝突し、相手車両の乗員2名に怪我をさせ(全治1週間、2週間)、その後、逃走したことで、危険運転致傷罪、道路交通法違反(当て逃げ、救護義務違反、報告義務違反)にあたるとして逮捕された事例。

弁護活動

担当弁護士は、勾留後に、国選弁護人として受任しました。
依頼者(20代・男性)は、仕事帰りに寄った居酒屋などで相当量の飲酒をし、自宅に帰る途中の道路で停車中の自動車に自車を衝突させる事故を起こしてしまいました。依頼者は、119番通報等をせずにその場を離れて逃げてしまい、その後、少し離れた場所で車で寝ているところを発見され、逮捕されました。
弁護人が接見した時点で、依頼者は、事故前後の記憶がほとんどなかったことから、記憶に無いことを取調べで調書に記載されないよう、署名拒否のアドバイスをしました。一方で、依頼者が事故を起こして被害者に怪我をさせたことに対しては、謝罪文を作成するなどしました。
依頼者は、起訴されましたが、家族や職場の協力を得て、起訴直後の早期の段階で保釈が認められました。依頼者は、保釈中に職場に復帰することができたことから、それも原資として、被害弁償を提示しました。示談成立には至りませんでしたが、交渉の経緯をそのまま裁判所に報告しました。
判決では、保釈中の謝罪の努力や生活状況やなども考慮され、執行猶予付きの判決となりました。