弁護事件例

2016.06.17 【強制わいせつ・痴漢】強制わいせつ致傷

強制わいせつ致傷事件で,被害弁償金の支払等が考慮されて執行猶予となった事例

執行猶予
裁判員
示談

事案の紹介

 深夜の路上で服の上から女性の胸を触り,その際に女性に怪我をさせたという強制わいせつ致傷事件で,被害弁償を実現させ,執行猶予付きの判決となった事例

弁護活動

 依頼人は,前科や前歴のない真面目な男性でしたが,ある日の深夜,路上で衝動的に女性の胸を触ってしまいました。女性は転倒し,軽症を負ったため,強制わいせつ致傷事件となりました。
 逮捕後,私選事件として受任しました。
 弁護活動の中で重要だったのが,被害者の方との示談交渉です。性犯罪の事件では,被害者の方の意向が量刑に反映される程度が,他の事件と比べても大きいと考えられます。そのため,弁護人としては,被害者の方との間で可能な限り交渉を行い,示談の成立等を目指していくことになります。
 この事件でも,逮捕直後から,弁護人が被害者の方との交渉を行いました。被害者の方の意向はなかなか固まりませんでしたが,裁判までの数ヶ月間,了承を得て何度もお話をさせて頂きました。最終的に,示談までは難しいとのご意向でしたが,裁判の数日前に被害弁償金を受領して頂くことができました。
 裁判では,被害弁償金を支払っていることも有利に考慮され,実刑ではなく,執行猶予付きの判決が得られました。