弁護事件例

2025.06.16 【交通犯罪】道交法違反

再度の執行猶予が言い渡された道路交通法違反被告事件

執行猶予

事案の紹介

依頼者は高速道路を走行中、法定速度を上回る速度で運転したとの道路交通法違反で起訴された。依頼者には同じ速度違反での前科があり執行猶予期間中に起こした事件であった。

弁護活動

依頼者は法定速度を40km以上上回る、時速100kmを超える速度で高速道路を走行したとされていました。そして速度違反の前科が複数あり、速度違反の事実で起訴され執行猶予判決を受けていたところ、その執行猶予期間中に再び速度違反をしたという事件でした。
本件で依頼者は、背後の車両からあおり運転をされたため、それを避けるために高速度で短時間運転せざるを得なかったとの事情がありました。このような事情を被告人質問で立証し、かつ短時間で高速度に加速してしまう車種であることを書証で立証しました。また、再発防止につとめていたことを立証しました。
裁判所は、依頼者の供述するようなあおり運転があり、他の車両の危険な運転に誘発された面があるとして、再度の執行猶予判決を言い渡しました。依頼者は執行猶予の取り消しと実刑を回避することができました。