登録事務所・弁護士
弁護士 金杉美和
弁護士 金杉美和
■略歴
1998年 3月 大阪大学文学部 卒業
2000年11月 司法試験 受験開始
2003年 4月 司法研修所 入所(57期)
2004年10月 弁護士登録(京都法律事務所入所)
■インタビュー
Q なぜ悪い人の弁護をするのですか?
「悪い人」かどうかは,裁判を終えるまではわかりません。「悪い人」と報道されているからと言って,その人が「悪い人」だということにはなりません。
裁判の場で,私たち弁護人が全力で「この人はやってない」「この人は『悪い人』じゃない」と弁護する。それを容れてもなお,裁判で判決がくだされて初めて,それが「一応の」真実だ,ということになるのです。(「本当の」真実はそうじゃない,と悔しい思いをすることもしばしばですが・・・。)
だからこそ,私は全力で,自分の全てを挙げて,弁護します。それが最も真実に近付く道だと信じているからです。
Q 印象に残っている事件はどんな事件ですか?
たくさんありますが,とにかくエネルギーを使って心血を注いだ17歳の少年の傷害事件が印象に残っています。接見をなかなか終わらせられず,夜中の1時過ぎまで話し続けたり,自宅に帰れないので中学校の指導担当の先生が自分の家を居住先にしてくれて,ようやく試験観察になるも,勤務先から逃げ出してしまい,必死に探して迎えに行ったり・・・。
少年事件ならではですが,ときには親のような役割が求められる事件でした。
Q どんなことに注意して刑事弁護をしていますか?
依頼者の話をよく聞くこと。否定も評価もしないこと。ただし,メリット・デメリットをきちんと提示し,一緒に考える。
プロフェッショナルとしてのクールな頭は持ちながら,依頼者の人生に寄り添うホットな心は持ち続けたいと思っています。