刑事弁護ブログ

2019.08.07 刑事弁護コラム

高齢だと軽い刑になりますか

「高齢だからそんなに刑が重くなることはありませんよ」
弁護士からそんなアドバイスを受けたら、それは慎重になる必要があります。

現在の刑事裁判では、刑罰を決める際、まずやった犯罪行為自体の重さから、おおよその刑の枠を決めます。
その中には、「高齢」だということは含まれません。
「高齢」ということは、最終的な刑を決める際には多少考慮される要素になり得ますが、決定的な要素にはなりません。

安易に「高齢だから」と安心していると、重たい刑罰を受ける、ということになりかねません。
弁護活動をする上では、上記のような刑事裁判の考え方も踏まえて、方針を考えなければなりません。
そうした知識や経験が十分ではない弁護士も少なからずいます。

現在の刑事裁判の実態に沿った活動をしてくれるのかという点は弁護士選びをする上で重要な要素の1つです。

東京ディフェンダー法律事務所 久保 有希子