刑事弁護ブログ

2018.09.05 刑事弁護コラム

接見室の数と渋滞

警察署には弁護士の接見のための接見室があります。
逮捕された依頼人のところに行って、話を聞いたりするのもこの接見室です。
接見室の数は、警察署によって違います。
新しめの警察署や規模の大きな警察署には複数の接見室があるところが多いです。一方で、接見室が一つしかない警察署もたくさんあります。
こうした接見室が一つしかない警察署では特に、しばしば「接見渋滞」が起こります。どういうことかというと、接見室が一つしかないために、弁護士が接見している間に別の弁護士が来た場合は待たなければならず、さらに別の弁護士が来て列のように渋滞する現象です。接見に行って渋滞していたら最悪です。2,3人待っていたら、2時間待ってやっと接見できるというような場合も珍しくありません。
刑事事件をたくさん経験する中で、どこの警察署が渋滞しやすいか、どの時間帯が渋滞しやすいかというような体感を得てきました。私自身は、混雑しやすい警察署では、混雑時間帯を避けてスムーズに依頼人に会えるような接見スケジュールを工夫するようにしています。

東京ディフェンダー法律事務所 弁護士 山本衛