刑事弁護ブログ

2016.12.28 刑事弁護コラム

「犯罪者」は怖いか?

刑事事件の依頼者は,基本的には,何らかの罪を犯したことを疑われている人です。私の場合は,無罪を主張する否認事件を担当することも多いですが,もちろん,人を殺し,死体を損壊したことを認めている人の弁護を担当することもあります。

もう,何件刑事事件を担当したか覚えていませんが,これまで「怖い」という思いをもったことはありません。
どうして事件を起こすことになってしまったのかな,ということは考えます。犯罪者と呼ばれる人も,最初はごく普通の生活をしているのです。ちょっとのきっかけで犯罪を起こすことになる場合もあり,依頼者を自分と異なるタイプの人間だと考えることはありません。

刑事弁護で怖いのは,依頼者ではありません。
自分の弁護活動が不十分であって,万が一,えん罪を生む原因になったとしたら,依頼者の人生に取り返しのつかない損失を与えてしまいます。そんな怖さは常にあります。
そうならないよう,刑事弁護人を続ける限り研鑽を積みたいと考えています。

法律事務所シリウス 弁護士 菅 野  亮