刑事弁護ブログ

2016.11.23 刑事弁護コラム

「接見渋滞」の話

弁護人が留置場や拘置所の中にいる依頼者に会いに行くことを「接見」と言います。
取調に対するアドバイス、証拠内容の検討、体調確認など、弁護人が接見に行く用件は様々です。必然的に何度も会いに行くことになります。

しかし、警察署や拘置所の面会室の数は、明らかに足りていません。特に、警察署には、面会室が1つしかないというところが多くあります。
そのために、生じるのが「接見渋滞」です。
弁護人が急いで警察署に駆けつけても、既に別の弁護士が接見をしているとき、接見室が1つしかないと、その間は警察署のロビー等で待っていなければなりません。そうこうしているうちに、更に別の弁護士がやってくるということもあります。

接見渋滞解消のため、すべての警察署に複数の面会室ができるよう希望する次第です。

法律事務所シリウス 虫本良和