刑事弁護ブログ

2021.03.19 刑事弁護コラム

国選弁護人が動いてくれないと感じるとき

国選弁護人が動いてくれない・・・
 そう文句を言う前に,本当に国選弁護人が動いてくれていないのか,弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。
 確かに,一部に刑事事件をやる気のない弁護士が国選弁護人を担っていることがあるのは事実です。ただ,国選弁護人であれ私選弁護人であれできないことというのもあります。たとえば,逮捕直後に検察官に証拠を見せてもらうことは,基本的にどんな弁護士でも不可能です。逮捕直後に裁判所に保釈の請求をすることは,現行法上はどんな弁護士にも不可能です。また,当然のことではありますが,証拠隠滅を弁護士が手助けしたり,誰かと口裏合わせを弁護士が担うことは,法律上または弁護士倫理上できません。
 一方で,全然拘束されている依頼者に会いに行かない,可能性のある身体拘束解放活動をしない,などは問題のある弁護であると思います。
 実際に「動いてくれない」と感じるときには,その動いてくれない弁護士の活動が法律上適切な活動なのかを,ほかの弁護士に相談してみるというのも1つの手でしょう。
弁護士山本衛