刑事弁護ブログ

2018.02.14 刑事弁護コラム

外国人が裁判を受けるとき言葉はどうするの?

外国人も、日本国内で逮捕・起訴された場合は、原則として、日本の裁判所で刑事裁判が行われます。
法律では、裁判所では日本語を用いるとされていますが(裁判所法第74条)が,日本語が理解できない外国人の方が適正な裁判を受けられるよう、法廷通訳人が選任され、裁判は通訳人を介して行われることになります。
法廷通訳人には、高い語学力だけでなく、刑事裁判の手続きや黙秘権など被疑者・被告人の重要な権利についての正しい理解が求められます。
私達弁護人も、依頼者が外国人である場合には、法廷でもできるだけ通訳がしやすい質問の仕方をするよう心がけています。例えば、質問をできるだけ短くシンプルにすること、日本語で省略されがちな主語を明確にすること、二重否定(「◯◯がないとはいえない」など)の言い回しをさける、といった工夫をしています。

法律事務所シリウス 虫本