刑事弁護ブログ

2017.11.15 刑事弁護コラム

検察官の風呂敷

刑事裁判には,弁護人の相手方当事者として,検察官がいます。
検察官は,罪を犯したと考えられる被告人を訴追し,刑罰を求めていく立場です。

その検察官ですが,持ち物に1つ特徴があります。
検察官が裁判の記録を運ぶときには,ほぼ常に,鞄ではなく「風呂敷」を使用しています。もちろん,記録が多いときには,トランクなどで運ぶことになりますが,その場合でも,検察官が手元に持つ記録は,「風呂敷」で運ばれるのが通常です。
なぜ,検察官が皆「風呂敷」を使うのか。詳しい理由は分かりません。
実際に検察官に聞いてみると,意外に使い勝手がよいという話もありました。

弁護人には,「風呂敷」を使って荷物を運ぶ人は,(おそらく)いないと思います。
検察官と刑事弁護人とは,刑事裁判では相対立する立場ですが,こうして持ち物にも違いがあります。

法律事務所シリウス 中井淳一